かなしくなったら、魚の気持ち

生まれ変わったら一頭のくじらになりたくて できれば水素原子くらいちいさくなりたくて かなうなら素数のひとつに仲間入りしたくて ひとだからさきおとといのことを後悔します おやすみはにー♭ 【Yoga Alliance US Teacher Training 200 修了(First class)】

きちんと痛いと安心する、泣くのは違う。

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きょうは朝から、とにかく虫の居所が悪かった。

性格悪い日、それも3〜4ヶ月に一度くらいの割合で訪れる、超絶周囲を邪険に扱いまくる、わたしちゃん自分のことで精一杯なんだから、ちょっと道あけてよ押さないでよ横入りしないで! いつもみたいに譲る余裕なんてないんだよきょうは、みんなみんなみんな邪魔だ邪魔だ邪魔だどいて邪魔って、なんでみんなわかってくんないの。

頭のなかが、日に日にぐしゃって、一度ぐしゃってしまったら、もうまっさらな状態になんて戻れない。

しわが多いほうがいいなんて、なんにも知らないから明け透けに言えるんだ。

ひりひりする。

深くは咲けないし、たぶんしばらくつづいてしまうから、不注意で赤ペンが走ってしまった程度。

知ってる、これってかまってちゃんアピールの一貫でしかないってことぐらい。

だけど、だれに見せるわけでもない。

今度、ポートレート撮らせてって言われていて、傷があれば、そんなに肌を露出させなくてもすむかなって、きっと無駄な抵抗なんだろうけれど。

だってむしろ、それが撮りたいって言いだしそう。

飛んで火にいる夏の虫。

ああ、そういうこと。

わたしちゃんは夏の虫か。

だから、不機嫌なのか。

赤ペンで、どうせならはあとまあくでも描けばよかった? だっさい。

つまらない、燃え尽きる直前の塵の軌跡は左のふくらみ。

 

おやすみ、自暴自棄になれたら、せかいは薔薇色。

 

だれか、嘲笑をちょうだい。

とどのつまり、狂ってしまえよ。

あこがれは、かなわない、とどかないように思えて、人並みに理性がじゃまをしているだけなんじゃないか。

凡庸という羞恥。

 

せかいは、このせかいは、わたしはこのせかいを、手にいれられない。

狂ってしまえるだけの、覚悟がまだ、まだ全然足りない。

 

だから、だれか嗤って。

 

おやすみ、なんて律儀さ、いちいち必要のないせかいが欲しい。

 

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虫と歌 市川春子作品集 (アフタヌーンKC)

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