2018-08-01から1ヶ月間の記事一覧
あの頃のわたしのせかいには、わたしと彼、ふたりきりしかいなかった。 あの感覚、あれは有り体に言ってしまえば依存の一言で片付いてしまう。 ふたりきりのせかいで、ひとりきりになってしまった極限状態のなかで わたしは、どうやってこの広いせかいとふた…
いまでも、ときどき考える。 できることならは全部なかったことにしてしまいたい忘れてしまいたかった。思いだしてしまうのがつらくて仲のよかった友だちとは誰とも会えなくなった。たぶん会ったらまた泣いてしまうし、そしたらすべてが逆戻りになってしまう…
*「みつあみの神様」今日マチ子 何もない海辺の町と遠くに見える発電所 あの日以降の”ある”世界のはなしだった たくさんの付喪神たちとひとりの女の子 淡い恋心のようなもの壁の向こうの世界 空っぽのからだにじわじわと沁みていく 不安をまとった期待さよな…