かなしくなったら、魚の気持ち

生まれ変わったら一頭のくじらになりたくて できれば水素原子くらいちいさくなりたくて かなうなら素数のひとつに仲間入りしたくて ひとだからさきおとといのことを後悔します おやすみはにー♭ 【Yoga Alliance US Teacher Training 200 修了(First class)】

切り花になりたい。

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小説を書くのも読み返すのもつらいとか。

ひとと会うのも話すのもしんどくてとか。

仕事は行けても結局ぐったりしてるとか。

ぜんぶ、いつか時間が、年月が、なんでもないことにしてくれるはず。

わたしちゃん程度の落ち込みなんて、そこらじゅうにあふれているでしょう。

それなのに、話せないんだ。

泣けないし、上を向けない。

人混みはずっと足元を見て、パーソナルスペースに人の足が必要以上に入ってこないように、適度な距離を置きながら進む。

満員電車はiPhoneの画面だけ見てる、画面の奥は底なし沼だよ。

もういいじゃない、とふいに。

がんばらなくていいよ、もう。

わたしたちは折れてしまいやすかっただけ。

すべてうつくしく語ればいい。

わたしちゃんたちは脆く繊細だ、感受性が豊かに過ぎるほど豊かで、誠実さこそが取り柄、不器用だけどまじめちゃん、星座のなまえを知っている、花のなまえを知っている、雨の匂い、夏の匂い、冬の匂い、土の匂い、好きなものは好き、嫌いなものは大嫌い、どうでもいいものはたくさん、大好きなものはめったにない、信じてしまったら裏切れない、ひとの悪意が苦手です、嫌われたくない小心者、八方美人、なんとなくわかる、わかってしまったりする、手のひらに神秘十字があります、物語が好きです、紙が文字が鉛筆が文章がことばが思いが、好きだよ、わたしちゃんはわたしちゃんのことをもっと好きになりたい。

 

そうね、わたしたちは切り花になりたいかな。

 

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