おやすみ、ことばのせかい。
もう少し素直になりたいし、
もう少し思いやりをもちたいし、
もう少しキャパが広くなりたいし、
もう少しやさしくなりたい。
いま、そばにいてくれてよかったな。
泣くのをやめたんだ。
あれはエネルギーを使うから。
あふれるのと一緒に、いろいろよみがえってきてしまうから。
よみがえってくるのは、もう具体的な思い出とか出来事ではなくて、ただかなしかったなとか、さみしかったなとか。
気にしていなかったわたしたちまで、否応無しにひっぱられる。
ある日、泣いてしまおうとおもった。
いまは泣いてしまおう、すっきりしてしまおう。
でも、全然泣けなかった。
泣き方を、きっと知っていた。
それなのに、泣けなかった。
視界が溺れるあの感じ。
どこいっちゃったんだろう、わたし。
眠たい。
眠ってしまおう、ほんとうはいけないけれど、なにもできないから。
いまもこれまでも、そばにいてなんて、空回りしかしないことばだった。
なんてこった。
おやすみ、ことばのせかい。