冬はまぶしくて、暗くて、冷たくて、痛い。
ーー内容と写真のテンションがあっていない……
年末からこっち、ひたすら引きこもってしまっていて、そろそろ自分がだめになりそう。クレームブリュレは恒例のごほうびドーナツだよ。頭のなかはぐちゃぐちゃのまま。なにも解決していない。泣いてすっきりしてしまいたい。このあいだ、母に電話をして救急車を呼んだ晩、待っているあいだ、心当たりを聞かれて、思わずあふれた。ああ、だめだ、わたしはこの感情を押し殺していたんだ。母は嘆息し、仕方がないと言った。もう傷つけたりしないよとか、だれにでもこんなふうにふるまうわけじゃないとか、そういういつかも聞いたことのあることばに、もうすがる勇気はもてなくて、けれどやっぱりすがらずにはいられない弱い自分がいて、それをうっちゃるために、へらへらわらって、平気なふりでやり過ごして、またこころとからだのバランスが勝手に崩れる。それも突然落ちるから、こころは平気なつもりで、からだだけ思いどおりにならなくなって、泣けたら、きっと楽なのに、もう、思いだしてはいけないかなしみによりそうことでしか、わたしは泣けない。もっと、単純だったのだ、以前のわたしは。ずっと、単純でいたかった。泣き虫だの、すぐ泣くだの、親からも教師からも恋人からも言われてきた。だって仕方がないじゃないか、勝手にあふれてきてしまうんだ。あふれてきてしまうものを咎められても、感情のコントロールなんてできなかった。それに、それしか自分を楽にする方法がなかった。
だってあれは、とても楽ちんだったのだ。
泣けなくなったんじゃなくて、わたしはわたしをまもるために、本能的に泣くのをやめたのだ。泣くのには、考えなくちゃいけない。思いだして、かなしいにおぼれて、胸がくるしくなったら、そういうのぜんぶひっくるめて、ぐちゃぐちゃに泣きじゃくってしまえばなんとかなっていた。
頭のなかがぐちゃぐちゃだなんて、そんなの勝手なのかもしれない。だって、わたしはぐちゃぐちゃの中身をのぞきこめない。そこにぐちゃぐちゃがあるかどうかも、ほんとうはわからない。
きっと、季節がかぶっているから、よけいに不安定なんだろう。冬はまぶしくて、暗くて、冷たくて、痛い。さむくて、毛布にくるまると、体温がぬくもりになって、抜けだせなくなる。あたたかいのは、安心するから。
あやまらない、追いかけない、すがらない、泣かない。
面倒くさいな、おまえは相変わらず。
大丈夫、そろそろかなしみが溜まってきたから、書いて昇華しよう。
おやすみなさい、かなしいせかい。