うれしいな、うれしいな、うれしいな、うれしいな、
あのね、きょうね、ヨガに行けたんだ。
11月の終わり頃から、仕事以外で出かけられていなくて。
お休みの日はもうずっと引きこもりで、ふとんのなかにいて、本も読めなくて、ひたすらアニメとか映画とか観て、寝て、お酒飲んで、つまらなくて。
起きあがれなくて。
ほんとうは仕事もあんまり行きたくなかった。
だけど行かないとわたししかできない仕事があるから、他人に迷惑をかけてしまうから、遅刻もしちゃいけないから、ちゃんと起きてギリギリの電車に乗っていって。
お休みの日のヨガは、だれにも迷惑がかからないから、自分との約束だから、まもらなくてもだれにも迷惑かからないから。
それで、1ヶ月半くらい出かけられなかった。
実家へは帰ったけれど、あれは半ば強制なので……1泊2日。
うれしいな、ヨガに行けたよ、わたし。
また、来週も行けるかな、行けるといいな、空はまぶしくなくて、そこまで寒くもなくて、くもり空だったけれど全然落ち込まなくて、よかったな、うれしかったな。
以前みたいに、体調万全ってわけじゃないけど。
通常クラスでなくて、ゆるゆるリラックスクラスへの参加で、また少し、ぴしぴしっと頭痛を呼びさましてしまう有様だったけれど。
それでも、きょうは、これっぽっちも行きたくないっておもわなかったから、ひさしぶりに休日の町をのんびり歩けて、うれしかった。
よかったな。
手がふるえるのも、頭痛の気配におびえるようになってしまったのも、やけにテンション高くふるまうのも、泣きなくても泣けないのも、みんな自己防衛だから、もうひとめぐりくらい気長に、自分だけは気長に、もう大丈夫、なんて言いきかせるのはやめて、そっとしておいてあげよう。
ほんとうは、抱きしめられたい、大丈夫だよっていわれたい、心配されていたい、大事にされたい、もう二度と突き放されたくない、無理って言われたくない、疑心暗鬼になりたくない、信じていたい、つらいのはいやだ、もう床にうずくまって泣きたくない、ひとりで待ちつづけるのはいやだ、そばにいて、いちばん大切なものになりたかった。
この曲のサビの部分が高校生の頃から耳についてはなれなくて、ずっと、だれのなんて曲だったんだろうっておもいながら、たまにくちずさんではそれでおしまいにしてきていたのだけれど。
先日、仕事へ向かう電車のなかで、ほんとうにひさしぶりにこの曲を思いだして、うろ覚えの歌詞をグーグル先生にたずねたら、一発で教えてくれたよ……
――ため息をつくように涙がでました。
おやすみなさい、くちづけるせかい。
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