片手をせかいにそえて歩けば、
又さんが、ゲスト出演した番組で紹介していた。
太宰32歳、青春への決別の辞。
片手をせかいにそえて歩けば、
決して迷うことはないよと、ある日あの子が言ったんだ。
だって、せかいはつながっているからと。
わたしちゃんは三十二才なのです。
だから、今夜は「東京八景」を読みます。
(いい年ぶっこいて、こんなブログ書いててごめんなさい。
小説書くときはまた別のわたしちゃんだから、文体違う〻〻 )
せかいが、わたしちゃんとつながっている。
ふいにはじめたあそびが、わたしたちをせかいとつなぐ。
やがて朽ちる様を撮ったとき、今夜ここへ辿りつくことになるなんて、
おもいもよらなかったでしょう。
片手を壁にそえて歩くのは、迷路から確実に脱出する方法で、
それは出口が少なからずひとつは存在するという前提のもと成り立つ、
おそろしく遠回りをするかもしれないが、ぜったいに迷子にならない手段。
わたしちゃんは迷子だから、こんなあそびをはじめたのかな。
おやすみなさいって、わたしはわたしとせかいに声をかける。
おやすみなさい、わたしとわたしたちとをつなぐせかい。
今週のお題「私がブログを始めたきっかけ」