かなしくなったら、魚の気持ち

生まれ変わったら一頭のくじらになりたくて できれば水素原子くらいちいさくなりたくて かなうなら素数のひとつに仲間入りしたくて ひとだからさきおとといのことを後悔します おやすみはにー♭ 【Yoga Alliance US Teacher Training 200 修了(First class)】

ルナティック真っ只中なので、バイキンマンの悲哀について

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贅沢ブレッドとブイヤベースのサンデーブランチ。

 

突然ですが。

わたしちゃんたちはアンパンマンが嫌いです。いや、わかってもらえるひとには一瞬でわかってもらえると思うのですけれど。なにあいつ、博愛主義者なの、あらゆる争いごとの発端には必ずああいうアンパン頭みたいなやつがいてさ、じぶんの正義振りかざして、なかよしこよししようぜって。バイキンマンがかわいそう。どうしてアンパンマンは、バイキンマンの孤独を理解しようとしないの。

だけどときどき、わたしはわたしのやっていることがアンパン頭とおなじだって感じることがあって。わたしちゃんはカレーパンマンが好きだったのに。カレーパンマンのテーマソングなら、子どものころエンドレスリピートで聴けたくらい惚れていたんだよ。どうしてドキンちゃんが食パンマンなんか好きなのか未だに理解不能。そこはカレーパンマンでしょ。ドキンちゃんも男見る目がない。だって、食パンマンはぜったいミミコ先生とできてるし、ほかにもたくさんのファンの女の子たちと遊んでると思う。

世のお子様たちあこがれの的を、そのお母様方まで敵にまわしかねないえげつない発言を、次から次へと繰りだしていてすみません。ルナティック真っ只中です。

アンパンマンのコアはあのアンパン頭みたいに描かれているけれど、実際のところ魂みたいなものは胴体にあるんですよね? さっきほんとちょっとだけググってみたら、彼はからだのなかに「命の星」なるものを吸収して生命を得たらしく。だから頭吹っ飛んでも、そこに新しい頭がピッタリ納まれば「元気100倍!勇気りんりん!」なのね、そうなのね? ということは、頭はエネルギー源なんだな。

ひとはこころを砕いてかたちにならないやさしさを与えるけれど、彼はそれを、じぶんの頭をちぎってわけあたえることで、困っているらしいひとたちに安心を与える。

あまい菓子パンでいくらかお腹が満たされたひとびとは、身を削って親身に寄りそってくれたアンパンマンにめっちゃ感謝する。彼らのあいだに、通じあわないという現象は起こりえない。

なまじことばは通じ合うのに、思いが通じあわないアンパンマンバイキンマンの関係は、やがてバイキンマンが心を病んでしまうんじゃないかと心配になる。だって、ドキンちゃんも別にバイキンマンの見方をしてくれるわけじゃないし。なんていうか、悪い人を肯定しようとしているわけではなくて、バイキンマンはそもそも全然悪い人じゃないでしょう。彼はきっと、生まれてくるのが早すぎた、もしくは次元を間違えた。

きょうは、そんなことを考えていました。アンパンマンをもう20年くらい観ていないので、かなり勝手な言いがかりも含まれているとおもう。有名人はメタファーとして使われてしまうこともあるし……という言い訳など、大目に見ていただけると助かります。

写真は、日曜日にママンが新居へ来てくれたときに食べたブランチ。夜はもんじゃとホタテの鉄板焼きを食べた。

きょう、職場の直属の上司と、もしわたしがまた急に休んでしまったら多大な迷惑をかけてしまう同僚に、先週の金曜日、実は病院へも行っていたこと(一番の目的はなくしていた腕時計の引き取り)を話した。

くるしくなったら、もっと苦しくなるものだとおもっていた。だってね、もういろいろな不調がかなり常態化してしまっていて、まだ大丈夫、まだ大丈夫、とインフルエンザくらいでしか病院なんて行ったことなかったから、神経だって図太いはずだし、そりゃあ基本マイナス思考で物事を捉えてしまったりするけれど、それでもそこからの立ち直り方は知っていて、もうこれ以上そっち側へ落ちちてはだめだよってダークサイドの縁も知っていて。

だからね、わたしちゃんたちは大丈夫だとおもっていたの。

大丈夫なはずなのに、こころも、もうわざわざ落ち込んだりしないのに。

検査したら、やっぱりどこにも悪いところなんてなかった。だから、どうしてこんなに体が気怠いのか、お腹が痛くなってしまうのか、胸が圧迫されたり強く締めつけられたり、やがて左肩から二の腕にかけてしびれたり、まぶたが痙攣したり。

たくさんググったから、お医者様には思っていたとおりのことを言われた。

なんだかね、びっくりしちゃったの。

だって、こころはもう大丈夫なの。大丈夫なつもりなの。それなのに。

「からだは正直だから」って、言われてもなんだかよくわからない。だからよけいに焦っちゃったりもしているのかな。お薬はきっかり4時間で効き目が切れる。平常通りの自分を体験するたび、なんだほら、やっぱりわたしの不調なんて一時のものだったんだよ、くふふふふとお茶を淹れに立つ。すると立ち上がるのがとても億劫であることに気づかされる。廊下を歩いていて、あやうく足がもつれて壁にもたれかかりそうになる。いくつかは副作用。眠くなるの然り。いつもならものの十数分でこなしてしまえる処理を、きょう、わたしたちは何度も何度もやりなおして、ひまな1日だったからよかったものの、およそ1時間くらいかかって、やっと完成した。その間、3回は廊下へ出て、外の景色を眺めて、どうしたーってわたしちゃんのことをなだめた。きっと平常ではなかったために、仕事がすすまなかった。逆算したら、薬が切れていたのかもしれないなっておくすりのせいにしてみたり。だけど、これは治りますか。すでに、動悸や不安や焦燥の気配に直面してしまうと、これから先、おくすりがなきゃ生きていけなくなってしまうんじゃないかしら、ってすでにおもう。

ねえ、それでもわたしたちは恵まれているね。

 

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