ハロー うそつき ひさしぶり
目って、泳ぐのね。
焦点が定まらなくて。
たった一言で、混乱して、頭の中がわちゃってしまった。
でも、真夏日予報の炎天下へ、午後半休で早退することにも尻込みした。
できることを、ゆっくりでいいから、こなして、自分の仕事だし。
日が暮れるまで、職場で過ごした方が楽なんじゃないかなって。
わがままを聞いてもらえたわたしちゃんは、
窓側の席から移動しなくてもよくなったんだ。
おかげで、しんどくなったとき、こっそり隠れていられる。
別に眠たいわけじゃないのに、まぶたが閉じようとする。
頭がぼうっとする。
生あくびがとまらない、座っているときはいいのだけれど、
朝から晩まで立ちくらんでしまうから、ちょっとこわい。
両手ともかすかにふるえていて、全然、力が入らない。
間接的なアクションで、即行こんなんなってしまうんだもの。
今朝ってば、めっちゃ調子よかったのになあ。
ひさしぶりに逆戻りした。
考えない上手は、やっぱりただのフリでしかないんだなあ。
今朝はめずらしく元気だったから、
おお! と、足取りまで軽かったというのに。
薬で抑えられてきた胸痛や偏頭痛は、
あっさりハローと手をふりふり、ひさしぶりだってさ。
治し方がわからないや。
「考えない」を「忘れちゃった」にしてしまわないといけないんだろうな*1。
職場は冷房が効いていて、窓際には冷暖房の吹き出し口があり、
わたしは朝から夕まで肌寒かった。
それでもきっと、外は暑いのだろうなと夕刻定時に席を立ち、
カーディガンをデスクの引きだしへしまうと、
タイムカード代わりのPCに社員番号を打ち込んで、退社click。
自動ドアの向こう側、ビルの外へ一歩踏みだすと、肌寒かった。
うそつき。
帰り道、3年ほど前に転職していってしまった職場の元先輩に
駅のホームで声をかけられた。
すっかりスイッチOFFの状態になっていたものだから、
なんとなく視線を感じながらも、ふりむかずにいた。
ならすいちゃん?
先輩は、いつもは別の路線を使っているらしいのだけれど、
今日だけ出先なのだと話した。
一方のわたしちゃんは、電車の行き先を見て、混雑を避けるために
いつもの車両より手前の列に並んでいた。
偶然って、こういうとき起こるんだなあ。
元気? みんなお変わりない。
聞かれて、ええ、みんな変わらずです、満員電車のなかで、
わたしたちはほんのつかのま、再会をよろこんだ。
先輩たちとは、かつてネパールカレーをよく食べに行っていて、
また行ける子たちだけでもぜひ行きましょう! と約束して別れた。
スパイスが足りない! だれからともなく声があがって、あの頃は
そろそろぞろぞろお腹いっぱい食べて笑っておしゃべりしていた。
近いうちにまた、ネパールカレーを食べに行けますように。
*1: