かなしくなったら、魚の気持ち

生まれ変わったら一頭のくじらになりたくて できれば水素原子くらいちいさくなりたくて かなうなら素数のひとつに仲間入りしたくて ひとだからさきおとといのことを後悔します おやすみはにー♭ 【Yoga Alliance US Teacher Training 200 修了(First class)】

春よ、

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春よ、

 

4年という月日に

自分がすっかり大人になってしまったこと

過ぎゆく日々のさりげない速度

日一日、一週間、一か月、めぐってくる何度目かの冬、そして春

ふつうに暮らしていたら、なんでこの時期にって思っただろう

わたしはもう知っている、この時期に寒波が戻ってくることを

はっと気づかされる濃い桃色とくすんだ葉色の八重桜

その根元に連なる黄色い菜の花の群生

ここ数日でぐんと伸びてきた紫陽花の新芽

梅はもう散りはじめている

満員電車からのぞく青空は、霞がかってきたせいか

太陽がいくぶん高い位置にあるせいか

体感の冷気を感じさせない

この4年

それ以前、それ以後の記憶は

まるで別物のアルバムに保管されて

絆ということばには安易にふれ難い畏怖を覚え

だれかに頼るという安心感、無力感を覚えた

また一年、ぐるりとめぐって

毎日、きょうに帰ってくる

もっと、強くなりたい

もっと、もっと、もっと、もっと。もっと。

また思いだして、ここへもどってくる。

 

おやすみなさい。

 

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光と影

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