バラ窓*
ご近所に、大きなバラ窓のある教会があるのです。
宗教芸術を殊に好む傾向がありますね、スイソさん。
中高プロテスタントだったからかしら。
礼拝堂のステンドグラスがほんとうに好きだった。
薄暗い堂内にしめやかにただよう古い木の匂い。
あそこで、いささか調律のくるった木目のピアノをぽんぽん弾くのが、放課後掃除当番になったときのおサボりであったな。
譜面台に花の形が埋め込まれていて、わたしいつかこんなピアノが欲しいけれど、きっと量産なんてされていないからオーダーメイドということになって、それはとても高い買い物に違いないので、きっとここでしか出会えないのだこんな子には、といつかの嘆息。
写真は、先日書いた大いに遅れつづけているリビングの壁時計ではなく*1
全然、バラ窓ではないんですけれど、そんな雰囲気ではあるよね、スイソちゃんがそうおもっていただけだけどね、たいそう気にいっていたためにひたすら自室の壁にありました。
なにこの適当さ。
このあいだの話でいったら、スイソちゃんの時間は完全に壊れてとまりっぱなしよ、もしかしてそうだったのかしら、そうなのかしら。ひい。
日にひとつ断捨離を決行したらば、1年で365個の忘れものときちんとさよならできるんじゃないかしらと、もなもな。
また合わないって言われる。
1/13 母から借りていた THE SCOTCH HOUSE のセーター2枚(返す)
1/14 クロッキーブック2冊
1/15 ずっと前のauキャラクターマグカップ
1/16 白のフリースパーカー
1/17 特別ワインの解禁
1/19 バラ窓(時計)
1/20 先輩の文フリ冊子、『好色一代男』吉行淳之介
こんな具合。
わたしたちから忘れ去られた、もしくは置いていくことにしたきり放置された、かさぶたのわたしちゃんたち。
無理にむいてなんかないよ、もうほとんど皮膚から剥がれてる。
お風呂に入って、湯船につかって、泡立てたやわらかなスポンジでなでたなら、きめ細かくなめらかな柔肌よ。
なにより断捨離すべきは自分自身なんだ。
*1: