【入選✿】第4回「商家に伝わるひな人形めぐり俳句大賞」H29俳句入選
✿入選しました✿
「雛飾るたなごころからたなごころ」 楢﨑古都(ならざき・こと)
■ 短歌のこと
きょねんの夏、短歌というたった三十一文字の歌のせかいにふれた。*1
小説のように連続してゆくものがたりのなか、登場人物たちの機微を
味わうそれとは異なり、短歌には 小説描写を超越した情景、心情を
表現しうる 宇宙的自由さ を感じた。
わたしも、日常的に詠んでみたいなあ・・・とおもはゆる反面、
敵わないなあ・・・とも、すぐにおもってしまった。
幸運なことに、わたしの周囲には本格的に短歌を詠んでいる方々が
多数いらっしゃり、彼らの歌集や入選連句などを読ませてもらうにつれ、
短歌という媒体は羊水よろしくひたっていたいものに変わっていった。
子どものころ大好きだった、ものがたりのせかいの切れ端みたいな。
短歌は、歌の数だけ、無数の切れ端が泳いでいる感じ。
なんだろな、ちょっと「こいのぼり」っぽい気もする。
(上手なひとたちは、この掴みがたい気持ちをうまく歌ってくれるん
だが、わたしちゃんにはできない・・・〻〻 )
■ 俳句のこと
未だ、うろうろと小説を書き連ねつつ、年賀状には毎年こっそり
新年の一首を寄せてきたじぶんがいたりもして。
短歌はものがたりだなあ、とおもうのです。
三十一文字(みそひともじ)のものがたり。
一方、十七音の俳句せかいはものがたりじゃない。
「俳句は写実」と表現されるのをたびたび聞くけれど、
実際のところ、じぶんには そこんところは あまりよくわかっていない。
ただ、わたしは 俳句という削ぎ落されまくった六等星の輝き に、
これ以上ないうつくしさをみてしまった。
じゃんけんで負けて蛍に生まれたの 池田澄子
まだまだ下手くそだし、あたりまえのルールや旧かなづかいも
間違えまくる残念さだけれど、俳人(たまに廃人)って名乗っても
いいくらいには、もっともっともっと俳句を詠んでみよう。
ようやく、わたしちゃんのしっくりくる立ち位置、定位置かな・・・
それっぽい居場所が見つけられたかもしれない。
#現代俳句歳時記 届いたー🍓 pic.twitter.com/F7gfvymfMK
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年4月28日
またね、せかい。
浮かれ猫ひとりの朝の空はきれい 楢﨑古都#NHK俳句「#猫の恋」#夏井いつき 先生 選
— ✿すいすい✿ (@kujiranoutauuta) 2018年3月18日
浮かれ猫は猫のことでありつつ自分を比喩している感じもあってね
もういっそ一人の朝の方がすがすがしいわみたいな
そんな女の句ではないかと読みました
夏井先生にとどいたことがうれしい
ありがとうございました pic.twitter.com/xqvFZNqNcm
*1: