光と影
過食嘔吐がやめられなくて
たぶんそろそろ1ヶ月かな
ここまで落ちつかないのは
十代のころ以来じゃないか
いい加減、今夜こそはまともであろうと
そう誓って帰途について、だいじょうぶ
言いきかせて腹ぺこの胃に食べ物を送る
だけど、飲みこんだら吐くしかなくなる
そのひとくちを、わかっていて飲みこむ
ためらい傷の方がまだましなんじゃない
なんて考えて、過食嘔吐の方がいのちを
ないがしろにしていることに気がついて、
導きだされた結論は長袖の季節への安堵
赤の滲みは、はたしてどれだけの効力を
そなえているだろうね、吐かずに済む?
食べるのは面倒くさい
面倒くさいのに食べる
食べて吐いて
また、食べる
おやすみ、
欺き、裏切りつづけるこの身に、
せかいがふり向くことのないように。
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第二十一回文学フリマ東京
開催日 2015年11月23日(祝)
サークル《星屑と人魚》
❋ 2015春夏号「星屑と人魚」
ゆりゆりとして艶めかしく
女々しく見せかけて たいそう強かな10編
❋ 2015秋冬号「いばら姫と人魚」
淡々として凶暴
よりそう体温が宿木の命を蝕んでいく5編
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ポッキーの日に観たもの
- 憑物語