白河夜船
いつから、何にもできなくなったんだろう。
もう長いこと、横たわったきり、何もしていない。
何もしないことしか、したくないのかな。
むかしは紙にしがみついて、読んだり書いたりしていたのにね。
以前は、週末が待ち遠しくて、まだ水曜日かあ、なんてため息ついちゃったりしていたのに。
いまは、そういう感情が全然わかなくなっちゃって、いつからだっけ。
夜、眠るのがいやで、でも寝なくちゃ仕事に支障をきたすから、平日はなんとか眠って、でも休日は支障がないから、眠たくなっても無理に映像を垂れ流しつづけて、明るくなってきてやっと、安心して眠れる。
途中途中、浅い眠りには落ちてしまっているんだけどね。
そんなことしているから、疲れが抜けていなくて、昼間も寝ている。
しとしとぴっちゃんをもう少し満喫したかったな。
激しく降って、終わった。
明日は、朝から友だちと約束があるから、ちゃんと眠らなくちゃいけない。
ほにゃららしなくちゃいけない、は嫌だけれど、ほにゃららしなくちゃいけないは、しないわけにいかないから、わたしちゃんには必要なんだろうな。
でも、仕事じゃないから、たとえば自分とだけの約束だったヨガはサボってしまえるし、明日の約束だって、ちゃんと謝れば、友だちは許してくれるに違いない。
それでも、明日は楽しみだったはずだから、ちゃんと出かけようね。
おやすみなさい、せかいの夜。