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かなしくなったら、魚の気持ち

生まれ変わったら一頭のくじらになりたくて できれば水素原子くらいちいさくなりたくて かなうなら素数のひとつに仲間入りしたくて ひとだからさきおとといのことを後悔します おやすみはにー♭ 【Yoga Alliance US Teacher Training 200 修了(First class)】

彼女の覚悟、わたしたちの覚悟

*春 *夏 Book Writing Lovers

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彼女の覚悟 #ハチミツとクローバー

 

森田ではなく、修ちゃんを選んだはぐちゃんの選択について、近頃たびたび思い出す。

「修ちゃんの人生を 私にください」

はぐちゃんと森田が惹かれあったのは至極当然の流で、彼らは彼らにしかわかりえない才能の高みにおり、唯一それを共有することのできる間柄だった。

よい方向へかたむけば、彼らは互いに互いの創作に化学反応を起こすことができたに違いないのだけれども、

はぐちゃんと森田の場合、個々人の才能が際立ちすぎて、そして互いに自分一人では立つことができなくて、

全身全霊で支えてくれる存在がいなければ、もはや生きることすら危うくなるほどに没頭してしまう性質であったから、

彼らは「ひとりとひとりでふたり」になることはできなかったんじゃないかな。
はぐちゃんだから言えることばだ。

あなたの人生を、わたしにください、だなんて。

数限りない箱が、はぐちゃんのせかいには存在している。

彼女は、それをぜんぶ開けてみたい。

一生かかったって無理だと途方に暮れてしまいそうなくらい、たくさんの箱は彼女のまわりに大小様々なかたちをして待ち構えている。

はぐちゃんは、最後の最後で、合理的かつあらがい難い選択をしたのだなあ。

 

わたしは、たぶんきっと、何者かになりたかったから、子どもの頃の夢は魔法使いで、でも現実世界でふつう程度の自分は、魔法のせかいでもきっとふつう程度の魔法使いで、特別な魔法使いなんかじゃないんだろうな、など考えてしまう子どもだった。

だって、わたしは自分が、なにかしら歴史に名を刻むようなことができるなんて思いもよらない。

だから、わたしにはひとに、あなたの人生をください、なんて言えない。

わたしはね、「ひとりとひとりでふたり」になりたかったんだ。

 

わたしちゃんは、書きたい。

 

職場の方は、それを「そこまで打ち込める趣味があっていいな」と羨望の眼差しを向けてくれた。

「違います」とは言わなかった。

「これは、趣味じゃないです」なんて。

それは、説明してもわかってもらえないとか、わかってもらえるまで説明するのが面倒くさいとか、そもそもそんな熱っぽく語りたくないしさ、って相手や立場を選んでいる事実は否めない。

よくあるフレーズを使えば「尊敬しあえる関係」ってやつだ、描写できなくて悔しいな、わたしちゃんにとっての「ひとりとひとりでふたり」とは。

わたしちゃんははぐちゃんじゃないし、森田さんでもいない。

わたしちゃんは、はぐちゃんに人生をぜんぶあげちゃう修ちゃんを、はぐちゃんのいないパラレルせかいで、欲しいんだ。

 

手にいれたつもりだった?

 

 

書き上げた作品を、書き上げた直後は反吐が出るほど読み返したくない。

悪臭を放ち、つまみだすのもはばかられるものの方が、まだ存在感があって興味を引く。

なんというか、生理的に受けつけなくなる。

そろそろ読めるかなと思っても、うげーとなって見なかったことにする。

大体1ヶ月くらい、ようやくまともに冷静に読み返せるようになってから、もう一度書き直す。

書ききれると、ようやく安定するのだな、わたしは。

あと少し、推敲したい、けれども今夜は無理そうだから、あしたの早朝覚醒にかけようとおもう。

この月末までって決めてるんだ。

 

おやすみなさい、

あのこもあのこもあのこもいない、

わたしちゃんだけのパラレルせかい。

 

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今週のお題「私がアツくなる瞬間」