開ききったチューリップの花びらの、あのちょっと、あられもない感じ。
今週のお題特別編「春を感じるとき」
〈春のブログキャンペーン 第1週〉
咲き誇る ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ•̫͡•ʕ•̫͡•ʔ•̫͡•ʔ
道すがら家々町々の軒先に、春の花々(主にビオラパンジーチューリップ、ときどきポピー、それからムスカリ忘れな草)が植え込まれており、いやはやそこらじゅうが一生懸命に春爛漫。
ものを増やすのをやめようと決めてから、植物を買うのをしばらくやめることにした。
決めてもきっとまた、これは運命の出会いだから! とお連れしてしまう可能性は否めないのだけれど。
軽い気持ちでベランダへ連れ帰るのはやめました。
いつかまた引っ越すとき、なんだかんだ言って植木鉢はかさばってしまうしね。
なにより、大好きだから捨てられないし。
今年の春は、思いがけず一面のチューリップ花壇に出くわしたり、あちらこちらに紫のスミレちゃんたちとお目見えしたり。
そういえば、きのうの帰り道、桜の花びらたちといっしょに歩いたのよ、わたしちゃん。
追い風もないのに、アスファルトに散った花びらたちがわたしたちといっしょに、まるでボートと併走するイルカの群れみたいに、あのねあのねって後ろから追い越し並んで、それじゃあまたね。
きっと足元にだけ、花びらたちを転がす風が巻きおこっていたのでしょう。
アパートのすぐ手前まで、うふふふふふって。
明日は真冬なんですって。
窓の外、あれは吹雪か積雪か。
季節のめぐるのはとてもとてもはやいな。
ふいに不安は押し寄せて、ああこんなやるせない海に溺れつづけるのなら、もう終わってしまえばいいのに、胸の痛み、おまえなんかいっそ止まってしまえよ。
それでも世界はうつくしく、わたくしたちはわたくしたちのかなしみを、生きるため、自尊心の確立へと転化する。
ある程度の憂鬱は、わたしちゃんの糧になってしまうの、あゝ一生、人並みのしあわせなんて手に入らないのかもしれない、なんて陳腐な憂鬱だ。
やりたかったことを精一杯。
そしたらきっと、またたくさんよいことがあるわよ、わたしちゃん。