豆腐メンタルがくちゃっと潰れて
* お詫びも兼ねての「チョコ和三盆パイ」辻口シェフのサイン入り☆
自分が万全の状態ではないことを、理由にしたくなくて、体調もこころも、それはあまえてもいことだと、病院の先生も職場の上司も長年の友人も言ってくれるのだけれど。迷惑をかけてしまうのが、わたしはいちばんつらくて。だって、頑張れるはずで、ぼんやりしていたから迷惑をかけてしまうのは、ひととしていけないことだって、思うんだ。知ってる、それでも、ゆっくりでいいんだよって、わたしのなかのひとり、ふたりさんにんも、大丈夫心配しなくてもみんなわかってくれるからってわたしをなだめる。きょうは元気だから大丈夫、明るい気持ちで家を出る。なんで? どうして? って思えていた頃は、気持ちだけつらかった。だけどいまは、もうふっきってしまったつもりでいるのに、見知らぬしんどいがじわじわ迫ってくる。今朝はとっても調子がよかったじゃない、おかしいな、どうしてかな、わたしたちこれまで生きてきて、存外メンタル図太かったじゃない、ストレスなんて、うわああああんって大泣きすればいつも、ふああって落ちつけていたじゃない。なにこれ、どうして胸がくるしいの、呼吸がしづらい、突然かなしくなったり不安になったり、男の人の大きな話し声が耳障り、大勢の人混みでまっすぐ歩けないのがこわい、階段使えてたのにエスカレーターに頼ってしまう、すぐ疲れる、ご飯を食べるとお腹が痛くなる、胃の中に空気がたまって張っているみたい、瞼が痙攣する、目が痛い、はやく帰りたい、起き上がれない、ねえ、なにこれ、おかしいよ、わたしちゃん、豆腐メンタル? そんなかわいいもんじゃない。もう、くちゃって潰れちゃったの? そんなまさか、わたしちゃん、いつも中途半端だから、もっとちゃんと頑張らなかったから、ひとと考え方ズレてたりするから、だから。知ってる、わたしちゃんは悪くないし、わたしちゃんはわたしちゃんのままでいいんだよ。やさしくしてくれるひとに、好きって言ってくれるひとに、頼って、でもぜんぶはこたえられなくて、それは最終的に失礼なことで、全然気にしないで利用してくれていいからって、でも、でも。でもって言い訳なんだ、わかってて言い訳してるんだ。やさしくされたいから、好きって言われたいから、抱きしめてほしいから、安心するから。自分本位はきらい。それは人を傷つける。わたしはそれで、知らぬまにくちゃってなってた。みんな、どうやってひととつきあうの。どうやって理解しあうの、わかりあうの、妥協を見つけるの、あるがままを認めあえるの、慕いあうの、ものすごく難しいね、どちらか一方へ簡単にかたよってしまいがち。それでも、やさしさは思いやりとなって、わたしは救われてしまう。ごめんなさい。ごめんなさい。だけど、これもひとりよがりかもしれない。人の気持ちは計り知れない。想像して、想像しうるものじゃない。素直に生きるのは、とてもむずかしいね。
「チョコ和三盆パイ」をお詫びを兼ねて渡した友人が、助けになるかはわからないけれど、自分が好きな作家さんの本なので、と3冊も本をくれた。絵がかわいい。思ってもらえるということは、ほんとうにとてもしあわせなことだ。
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