雨粒がこんぺいとうなら
昨夜は質問責めにあいまして、仕事終わりから順々に。
いっそ一晩に凝縮されてよかったですか。
疑問符をつづけざまに投げかけられるのが、いまいちばんつらい。
自分で考えてよ、必要としていないことは頼んでないよ、どうこたえたらいいかわからないから、選択肢そんな無造作にたくさん広げないでよ、バランス崩すから一度言ったことはくつがえさないで、約束は守ってよ、嘘つかないで隠さないで、みんなみんな自分の都合ばっかり押しつけないで。
結局、ほぼ全部こたえられずに投げて無視してうっちゃって、頭の中ぐちゃって、寝る間際にもぐちゃって、朝です。手首が痛い。
ああ、晴れてる、お洗濯したいよう。
荷造りが苦手、むしろ嫌い。
もう二度と、一人でこんな思いしなくていいんだから、最後だから、頑張らなくちゃってかつても泣きながら荷造りしたことがあった。
あのときは、なにがつらかったんだっけ。あのときも一人だったからだっけ。でも、二人になるんだからって言い聞かせていたんだっけ。あのときすでに、やがてこうなる結末を予感していたのかな、だから不安だったのかな。
たくさん、ものを処分して、身軽になろうと努力しているのに、ひとところにいろいろ集めだしたら、ああもうフリーズ、途方もない、この手に負えない感じ大嫌いなんだった、むかし夢でよく見た、真っ白な部屋のなか、広いのかせまいのかわからない、視覚的には広い、感覚的にはせまい、白すぎて壁と天井の境もわからない、部屋がわたしたちに向かって迫ってくる、壁は見えない、でも空間が迫ってくる、どうすることもできない、焦り、焦り、迫ってくる速度がこわい、もっとゆっくりにして、そわそわする、もうどうしようもない、手に負えない、わたしは自分を投げ出してしまう。
夢の終わりは、いつもあの苦手な速度に飲み込まれて、わたしは真っ白になってしまう。
整理整頓しながら荷造りする必要なんてないよ、ひとまず平行移動、お部屋移ってから、ひとつずつ悩めばいい。
だけどだけど、こんなにたくさんものがある、処理能力オーバーしちゃう、手に負えない、手に負えないから友だちに頼んだ、頼んだけど、自分で把握できなくなるのも不安、好き勝手やられちゃうとまた混乱しちゃうから不安、みんなが来るまえに、なんとか整理しないと、ああ、もうお願いだから、わたしに聞かないで。そっとしておいて。お願い、お願いだから、どうかお願いします。