いつかそんな日がくるんだろうなって、かすかに肌の内側がさわさわとざわざわと鳴る感じ
さみしさは鳴るのだった。
無理して笑顔でいる必要なんてなかったんだ。
かなしいならかなしいって、
さみしいならさみしいって。
出口はこっちですから、さあ早く。
わたしちゃんはぐずぐずして歩きだせない。
だって、スカイツリーは雲の中でなんにも見えなかったんだ。
でも、知ってるの。
この真っ白な濃霧の向こうに、無数の明かりがちりばめられていることを。
知っているから、あきらめがつかないの。
もしかして、のぞけちゃったりしないかな? って。
無理だよ、ごめんねなんて。
そんなのわかんないじゃない。
こんななんにも見えない、閉塞空間で、わたしはあるはずの営み以外に、なにを頼りに歩けばいいのか。
夜は更ける、朝は快晴だった。
ゴールテープが見当たらないんだ。
あ、もしかしてこれは、棄権退場ってやつですか。
だからこんなに、後悔に満ち満ちてしまうのか。
ヨガインストラクターの資格取得証明書は、旧姓でつくってもらうんだったなあ。
いや、でもあれはあれで痛くていいか。
こんときどん底だったんだよねえって後で笑えるもの。
ね、おやすみ。ん、おやすみ。おやすみなさい。
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今週のお題「今だから言えること」